もしも、慶長遣欧使節が成功していたら
「独眼竜」の異名をもち、その機転と度量から伊達家を東北随一の戦国大名に成長させた伊達政宗。彼は1613年、スペインとの交易を求めて家臣の支倉常長とキリスト教宣教師ルイス・ソテロをスペイン国王とローマ教皇のもとに派遣した。これが慶長遣欧使節である。この使節団は日本人が初めてヨーロッパと外交交渉した画期的な出来事となったが、もしも、この慶長遣欧使節派遣の裏に伊達政宗の恐ろしい意図が隠されていたら、そしてそれが成功していたとしたら、日本の歴史はどのように変わっていたであろうか。