【福井編】天下を継ぐはずだった男 ~結城秀康の数奇な運命~
徳川家康の次男、双子の一人として生まれた於義丸(のちの秀康)は、父の愛を知らずに育った。
父に認めてもらいたい一心で勉学に励み、武芸を磨き、ひたむきに成長していく。 彼はやがて豊臣秀吉の養子となって元服する。
しかし、秀吉に実子が生まれると、次は結城家の養子に出され、結城家十八代当主となった。
常に「父」を求め、「徳川家康」を慕いながら、自分はどう生きるべきかを模索し続けた若き武将は、34歳という若さでこの世を去る。
父の愛を求め続けた彼は、何を願い、何を得ることができたのだろう。
徳川家に生まれながら、天下を継ぐことのなかった結城秀康。その数奇な運命を辿る。