【神奈川編】バンクーバー朝日軍~カナダで生まれた伝説のサムライ野球(前編)
20世紀初頭、カナダ・バンクーバーには多くの日系移民がいた。
しかし、彼らは先住の白人たちから露骨な人種差別を受け、市民権も与えられないまま貧しく過酷な肉体労働に従事する者が多かった。
そんな苦しい生活の中、日本人街であるパウエルストリートに日系二世の少年たちからなる野球チームが誕生した。「バンクーバー朝日軍」である。
やがて彼らの目覚ましい活躍は人種差別を跳ねのけるカナダ日系人たちの希望の星となっていき、彼らを熱狂させていくこととなる。
本作は、どのようにして伝説の野球チーム「バンクーバー朝日軍」がカナダの地で生まれたのか、その黎明期を描いた青春群像劇である。